携帯電話等のリサイクル 小坂鉱山は、明治後期から日本の三大銅山として発展してきました。 明治40年には鉱産額日本一に輝き、当時の秋田県の決算額の8倍という莫大な産業でした。 これは、「黒鉱」という複数の金属が含有した鉱石を製錬する高度な技術を有していたことに由来し、小坂町、そして秋田県、ひいては日本の産業発展、近代化に貢献してきました。 しかしながら、プラザ合意後の急激な円高や鉱山の鉱量の枯渇等により、輸入鉱石による製錬業に転換しました。 このままの状況では小坂町の主要産業が衰退してしまうという憂いと、また新たな活路と鉱山所在自治体の今後の取り組みを見出すために、平成9年度に「世界鉱山サミット」を小坂町で開催しました。 このサミットには、海外の自治体関係者を含め約500人が2日間にわたり討議を行い、その結果「小坂宣言」を宣言しました。 ●資源リサイクルのために鉱業技術の向上に努める。 ●循環型社会の構築を目指す。 ●新たな鉱業とともに地域振興に努める。 といった宣言を、インターネットを通じ、全世界に発信しました。 そういった取り組みを推進することで、秋田県が小坂町を含む米代川流域市町村からなる「秋田県北部エコタウン計画」を策定し、さらにはDOWAホールディングス(株)が取り組む金属リサイクル産業を推奨・支援してきました。 小坂製錬(株)による廃棄された携帯電話などからの金属の回収、秋田リサイクル・アンド・ファインパック(株)の金属リサイクルの前処理、(株)日本ピージーエムの車のマフラーからの白金の回収、エコシステム小坂(株)の車のシュレッダーダストからの金属や蒸気エネルギーの回収、また小坂製錬(株)のリサイクル原料対応型新炉の建設など、資源リサイクル産業の推進に小坂町全体での取り組みとして、推奨・支援してきました。 |